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気分の浮き沈みとの付き合い方

2024-11-06

こんにちは、ゆうなぎです。
気分の浮き沈みとの付き合い方
というテーマでお話します。

私は過去に過食症状に悩んだ期間が10年くらいありますが、4年前に脱し、現在は身長156cm 体重47kgをストレスフリーに維持しています。

どちらかといえば、気分の浮き沈みで割と悩んできた側の人です。その中で、自分の経験と感覚から得たことが、最近何となく体系だってきたので、まとめてお伝えします。

感情の激しい浮き沈みが大きい人

どんな人が感情の浮き沈みが大きくなりやすいかというと、育ってきた環境、性格、今置かれている状況など様々な理由があるため、これ!とは言えません。

ただ、独断と偏見になりますが、ダイエット中の女性とか、過食傾向のある人は、気持ちの浮き沈みが激しい人が多いかな、と思います。私もその1人でした。

あとは、幼少期に褒められることが多かった人、親にいい子でいるように教えられて育ってきた人など、「自分は出来る」と思って過ごしてきた時間が長い人も、意外と浮き沈みが激しいかなと思います。つまり、自分に原因がないことも多いのです。

自分自身、気持ちの浮き沈みが激しいと自覚がある方も無い方も、以下の内容に思い当たる方は、実は感情の波が、日常生活に大きな影響を与えています。

高揚時の様子

自分の調子がいい時は、もうなんだってできそうな気分になります。
この状態では、次のような特徴が顕著に現れます。

どんな頼みごとにもYES答えてしまう
大きな理想を掲げてしまう
どんな人とも仲良くなれそうな気がする
「自分って最強!」って心の底から思ってしまう

この高揚感は、まるで世界を手に入れたかのような錯覚を引き起こします。何事も可能に思え、自信に満ち溢れた状態なのです。

落ち込み時の急降下

しかし、この高揚感は脆いものです。ほんの些細なきっかけで、気分は急降下してしまいます。例えば、人から少し気になることを言われたりすると、もう一気に気分が落ちてしまうのです。

この時の特徴は以下の通りです

  • ほんの小さなことさえ、ものすごく気にしてしまう
  • どん底に落ちて何も手がつかなくなる
  • 「もう自分はダメなやつだ」と思ってしまう

先ほどまでの自信満々な姿はどこへやら、自己否定的な考えに支配されてしまいます。この上がっている時と下がっている時の差が、過食傾向のある人はすごく大きいのです。

理想と現実のギャップ

基本的に
悩みは理想と現実の乖離から生じる
ということを提唱しているのですが、

この感情の激しい揺れ動きは、自分の理想と現実とのギャップを極端に大きく感じさせてしまう、つまり悩みを大きくしてしまうのです。

このギャップの大きさを、数値を使って説明してみましょう。

通常の場合

通常の心が平穏な状態で、ゼロの目線から理想と現実を考えると

理想:プラス10の位置
現実:0の位置
ギャップ:10

これが普通の人の理想と現実の乖離幅なのです。10という数字は大きすぎず小さすぎず、適度な目標設定と現実認識のバランスを示しています。

浮き沈みが激しい人の場合

しかし、浮き沈みが激しい人の場合は状況が大きく異なります。
気分が上がって「何でもできる気がする」と感じる時に理想を考えて、
気分が落ち込んで「自分は何もできない」と感じる時に現実を見ます。
すると、以下のようなことが起きます。

理想:自分は何でもできる気がするから、理想を倍くらい高く20と設定してしまう
現実:落ち込んだ所を現実と捉え、マイナス10として見てしまう(実際現実は原点=0)

簡単に言うと、実際の状況よりも悪く判断してしまうのです。

理想:20
現実:-10
ギャップ:20-(-10)=30

すごいですよね。通常のフラットな状態だと理想と現実の幅は10なのですが、浮き沈みが激しい人は理想と現実の幅が30です。
つまり、浮き沈みがある状態では、悩みの大きさが3倍になってしまうのです。
この3倍もの開きは、精神的な負担を大きく増加させる要因となります。

この理想と現実の幅が広ければ広いほど人は悩むのです。理想と現実のギャップの数字が大きいと、自分が理想に届いていないという感覚を強く持たせてしまいます。

このような状況下では、ストレスや不安が増大し、それが更なる感情の浮き沈みを引き起こす悪循環に陥りやすくなります。なので、この気持ちの浮き沈みはなるべく小さくした方がいいと私は考えます。

バランスを取ることの難しさ

感情のバランスを取ることは、簡単なことではありません。

ハイな状態をずっと楽しめる人であれば何ら問題がありません。

しかし、多くの人にとって、ローな状態は避けられないものです。

ローはよっぽどのメンタルの安定を図らない限り絶対に来てしまいます。

だから、ローが来る人はハイを上げすぎない方がのいいです。

ハイな状態を抑えることで、落ち込んだ時のショックを和らげることができるのです。

しかし、だからといってずっとローな状態でいることも問題があります。

低テンションの問題点

これは、私が実際に気持ちの浮き沈みに悩み、実験した結果なのですが、ハイをなくして、常に低いテンションで過ごすよう数日間生活した結果、大きな問題がありました。

周りの人に迷惑をかけた。自分が落ち込んでるとか、何か調子が悪いという風に思われ、周りに不必要に気を使わせてしまった。
自分自身も生活していて全く楽しくない。なんのモチベーションも上がらず、生活の質も落ちた。

この実験から、ハイもローも適度に経験することの重要性が明らかになりました。人生には上昇と下降の両方が必要なのです。

気分の浮き沈み おすすめの対処法

これらの経験と観察を踏まえて、一番おすすめしたい方法は次の2点です

メタ認知する

・ハイもローも楽しむ

感情の起伏を完全になくすのではなく、適度に体験することが大切
高揚感も落胆も、人生の貴重な経験として受け入れる
自分がハイにいる時とローにいる時の状況を、自分が今どちらにいるかというのを確実に押さえて過ごす

・自己認識が極めて重要
現在の感情状態を客観的に把握することで、極端な行動を防ぐことができる

メタ認知の具体的な方法

メタ認知するといっても、具体的にどのように対処すればいいのでしょうか。

・ハイな時

大きな目標を掲げてもOK
ただし、「あ、これ今自分ハイな状況でこの目標を立ててるな」と認識することが重要
この認識があれば、どんな高い目標を立てても構わない
ただし、現実的な実行可能性も考慮に入れる

・ローな時

「あ、今自分ローに落ちてるから、まあこれ以上下がらないように気をつけとこ」ぐらいの気持ちでOK
この状態は一時的なものだと認識することで、過度の落ち込みを防ぐことができる

これらの対処法を実践することで、感情の振れ幅を徐々に小さくしていくことができるでしょう。

最後に

これをするだけで理想と現実の幅というか、少し落ち着いてくると思います。感情の起伏を完全になくすことは不可能ですし、それは望ましくもありません。しかし、極端な振れ幅を抑えることで、より安定した精神状態を維持することができるのです。

ぜひ皆さんの参考にしていただければいいと思います。自分の感情の状態を把握しながら日々を過ごすことで、極端な感情の振れ幅を抑え、より充実した生活を送ることができるはずです。

正直言うと、私自身、過食が治ってた今も多少落ち込みやすいです。
ただ、過食していた時期よりかなりマシになりました。
気持ちのアップダウンが激しいと、それだけで疲れてしまうので、少しでも楽になれる方がいれば嬉しいです。
以上です。

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