こんにちは、ゆうなぎです。
本日は「やりたいことを諦めない」というテーマでお話ししたいと思います。
大人になると、特に子どもができると、家事や育児にかける時間がとても長くなって、自分のやりたいことをする時間が相対的に減っていきます。独身の頃や子どもができる前に比べて、自分のやりたいことにかける時間的リソースが減ってくるんですよね。
そうなった時に、自分のやりたいことを諦めなければいけないのかという考えになることがあります。
ただ、ここで諦めなければならないのかというと、そんなことはないと思っています。
やりたいことができないのは、決してあなたの能力不足ではない
まず、やりたいことができないと感じるときに、「自分の効率が悪い」とか、「自分の処理能力が足りない」とは決して考えないでください。
みなさんの能力・価値・魅力は変わらずずっとそこにあるのです。
どうかそこだけは外さないでください。
時間的制約と体力的制約の現実
時間的制約
子どもができると確かに、自分の時間は確実に減ります。両親と一緒に住んでいるとか、経済的に余裕があってシッターさんを雇える、家事代行サービスを利用できる、あるいは配偶者が専業主婦・主夫さんであるとか、家のことをやれる割合が非常に大きいといった場合を除いて、基本的に独身の頃に比べて自由に使える時間的リソースはほぼ間違いなく減るんですよね。もちろん近くに親がいれば預けたり、預かり施設を利用したり、パートナーと交代で外出することは可能だとは思うんですけど、まあどんな手を尽くしても、基本的に独身の頃に比べたら自由時間は減りますよね。
家事もするし、子どもの世話もするし子どもが食べてくれる食事を作らなければいけない。大人だけの時と違って、外食ばかりとか出前ばかりとかUberばかりというわけにいかないし。お着替えもさせてあげなければいけないし、洗濯物も増えるし、大人がゆっくり寝たい休みの日に限って平日より早く起きるし、本当によくやってます。
時間以外のリソース”体力”もそがれる
たとえ時間があったとしても、疲れてしまって自分の好きなことをアクティブにやる気になれないという制約も出てきます。そうならないための日々の睡眠や休息は大切だし、体力つくりも大切。
だけど、かつては自分のやりたいことだけに全体力を使ってよかったものが、そうもいかなくなります。お酒をたくさん飲んで次の日は昼まで寝ていたい、と思っても、おなかをすかせた子どもたちが信じられない時間に起きてきたりします。
こんな時に、「今まで自分が好きだったこと、大切だったこと、やりたかったことを全部諦めなければならないのか」という感覚になることって、割と普通にあると思うんです。自分もそうでしたし。
そして、この諦めなきゃいけないのかとなった時に、ネガティブな気持ちで自分のことを後回しにして、自分を犠牲にして子どもだったり家族のことをやっているという感覚になると、しんどいですよね。
優先順位を決められたら悩んでない
よくここで、「優先順位をつけましょう」という話になると思うのですが、私はこの「優先順位をつけましょう」もなんかモヤモヤしていました。
理由は2つあります。
1.自分か他人(家族)か、どちらかを選ぶ=どちらかを切らなければなければならない気分になること。そして、自分のやりたい事を取ると、僅かながら罪悪感を感じること。その罪悪感を埋めるために、個人の用事を済ます日は、事前に自分がいない時間の食事の準備をして、家を綺麗にして、家事もそれなりに済ませて、行っちゃうの〜とごねる子どもたちに謝って、やっと出かけられる。などということもありました。(決して頼まれている訳でもなく、自分でそう感じてそう行動しているだけ)
2.優先順位を決めましょう という話題の近くには、ほとんどの場合「やりたいことが多すぎる人は、身の丈をわきまえてない人、大切なことを選べない浅はかな人」というような内容があり、自分の興味・好奇心・向上心を全否定されているような気分になること。
以上2つの理由から、「優先順位をつけましょう」という文言を見ると、あまりいい気持ちになれませんでした。
考えるべきは優先順位ではなく優先割合
ここで、優先順位ではなく、優先割合を考えてみましょう。
優先順位となると、上位の事項を済ませないと下位の事項に取り組んではいけない、のような感覚が生まれやすいのですが、割合にしておけば、その感覚が薄れるのです。
考える優先割合は2つある
1.自分の時間的・体力的リソースを、自分に全振りする割合を決めて、残りは家族(自分以外の人)と使う割合とする。
2.自分に全部りする時間的・体力的リソースの中で、何をしたいか書き出して、割合を考える。
1.自分に全部りする割合を決める
まず自分のやりたいことと、家族・他人のためにやるべきこと、やってあげたいことのバランスを考えます。この優先度合いの感覚は人それぞれ違います。
自分の中で、自分のことにはこれくらいリソースを使おうというのは、もちろん自分の感覚でいいです。
二つ注意点があります。
・どちらかが100%というのはやめてください。
・決めた割合は自分の心の中に秘めておいてください。
というのも、家庭と自分の優先度の割合は、かなり個人差があり、人と議論をしてもあまり意味がないor最悪お互いに晴れない気持ちになるので、誰にも言わないで自分だけで覚えておいてください。
2.自分に全部りする時間的・体力的リソースの中で、何がしたいかの割合を考える。
まず、やりたいこと、興味があることをすべて書き出します。そして、もう一つ円グラフを描いて、それぞれどれくらいの割合リソースを突っ込むのか考えます。
やりたいことが多すぎる場合
興味と情熱を保つ考え方
やりたいことが多すぎる場合、基本的に、「本当は全部やりたい!」という気持ちがあるというのは自然な気持ちだと思って受け止めてOKです。やりたいことっていっぱいあるじゃないですか。やりたいことがいっぱいあるという状況を、「全てを得ようとして何も得られない」みたいに悲観するのは、私は反対です。
興味があることがいっぱいあるのはいいじゃないですか。その分、視野が広がりますし、いろんな人と出会った時にいろんな話の引き出しがあるって本当に素敵なことだと思うので、やりたいことがいっぱいあるのは全プラスに受け止めましょう。
具体的な優先順位づけの方法
例えば、やりたいことが3つあったとします。資格試験の勉強と、美容に時間やお金をかけたい願望と、趣味のピアノをやりたい願望、のような感じです。まずそれぞれの3つに対して、どれもやりたいって思ってる気持ちをまず否定しないこと、全肯定してください。
次に、その中で全体が100%になるように優先割合を決めてください。
こうすると、占める割合が小さくなってしまうものもあると思いますが、以下のように捉えてください。
例えば、以前は美容の優先度が高かったが、少し優先割合を下げたとしましょう。
優先割合を下げたとしても、綺麗でいたいという自分の感覚自体を否定することは全くなくて、美容意識が高い自分は健在ということを認めた上で、ただ今はちょっと時間的リソースがあんまりないから、スキンケアとメイクするのに毎日1時間かけるのは無理だよねって。本当はそれくらいやりたいって思ってるんだけど、自分と相談した結果、毎日メイクに1時間2時間かけるのは無理だから、ここはしばらく15分で行こうと。
また、最低1%まで割合を落としていいです。1%って、やらないのとほぼ同じじゃんと思うかもしれませんが、「気持ちの炎は切らしてないからな」と思う事柄を入れてください。
私にとってのそれは英語で言いたいことをストレスなくすらすら話せるようになることで、ずっと最低1%は自分の円グラフに入っています。
長期的な視点での考え方
先ほど述べた「美容に毎日1時間2時間かけられない期間」って多分ありますけど、これって一生そうかというと別にそんなことはなくて、多分5年後10年後になると、また状況が変わっています。
お子さんも大きくなって手がかからなくなっていたりするんですよ。その時にまた、時間をかけることだってできるようになる。
だから今はちょっとかけられないけど、自分の中で優先割合が下がってるだけで、私はメイクが好き、美容が好きっていう気持ちを諦めたわけではないという風に思ってください。
再開することへの心理的障壁を超える
人って、1回やらなくなると、そのやってない期間があることに対する罪悪感によって、再び始めるのがなんかちょっと億劫になっちゃうところがあります。
例えば、ジムに契約して最初は行ったんだけど、すぐ行かなくなっちゃって、1回行かなくなると次に行くのがめっちゃ億劫みたいな。これって、1回行かなくなったことに対する後ろめたさや罪悪感があって、なんかそれを思い出すのが嫌で、そのまま行かなくなるみたいな。
ただ、この再開の心理的障壁は邪魔者以外の何物でもありませんので、ささっと乗り越えて、やりたくなったら即再開してください。またしばらく足が遠のいてもいいですから。
柔軟な優先順位の変更
また、この優先割合っていうのもコロコロ変わって全然OKです。また新しいやりたいことって出てくると思うんですよ。そうなった時に、今までちょっと後回しにしたことをさらに後回しにして、それでも今やりたい新しいことがあれば、それもOKにしましょう。だって今やりたいんですもん。
まとめ - 自分らしい選択の大切さ
やりたいことリストがいっぱい溜まっていくかと思いますが、その中で自分が今やりたいことを引っ張り出してきてやっていけばいいと思います。だって、自分の人生なんだから、やりたいことやらないのって損じゃないですか。全てのやりたいことに何100万もの初期投資がかかるとかそういう場合は別ですけど、すべての趣味がそういうわけではありません。そんなに高額じゃなくても始められるものいっぱいありますよね。いろいろやってみて、これは良かったな、これは違ったな、今はこれやるべきだな、今はこれやるべきじゃないなっていうのを、都度都度変えながら向き合っていけばいいと思います。
以上です。